BLVCKBERRY 1st ONEMAN TOUR
LIVE REPORT at 2/1 1 Osaka RUIDO
過去最多の楽曲を披露した大阪公演。BLVCKBERRY、無事に地方シリーズを完遂。
――来週の大阪でのライヴでは過去最多の曲数をセットリストに詰め込みます!
そう高々と宣言したのは前週の福岡公演のアンコールでのことだった。
地元の大阪ということもあり、竜城詩季が張り切っているのを
伺うことができたシーンだったのを覚えている。さすがは関西人、
サービス精神が旺盛でコストパフォーマンスがいい。
本稿では2月11日に大阪府・大阪RUIDOにて行われた
『BLVCKBERRY 1st ONEMAN TOUR「NATURAL BORN ERRORS」』
のセミファイナル、地方公演ラストでもある大阪公演の模様をレポートする。
定刻、お決まりのSEとマイクパフォーマンスで会場に挨拶をするなり、
ステージに姿を表したメンバーを見てフロアからは大きな歓声が上がった。
そう、この日の竜城詩季のプロデュースコンテンツはセットリストのみならず、
メンバーのメイクやヘアアレンジもプロデュースし、
“バンドマン風BLVCKBERRY”を作り上げることも含まれていたのだ。
普段とは違う見慣れないメンバーの姿にフロアのカリスマ
(BLVCKBERRYファンの呼称)も楽しそうにペンライトを
掲げているのが見てとれる中、ライヴは「ジュブナイル」で幕を開けた。
「俺の地元、恥かかせんなよ!」と「Wake up CHARISMA!!」で
ギアを上げると、「2035」「SIDE by SIDE」というキャッチーな楽曲を立て続けに披露し、
会場のボルテージをぐんぐんと上げていく彼らは中盤に「白いわがまま」
のフォーメーションにスタンバイ。
「大切な曲を持ってきました。」と誰もがBLVCKBERRY珠玉のバラードを
期待した刹那、詩季の口からタイトルコールされたのはこの日二回目となる
「Wake up CHARISMA!!」だった。これはしてやれた。
このまさかの展開に虚をつかれたカリスマも少なくなかったはずだ。
ライヴは終盤戦に差し掛かり、これまでのBLVCKBERYYにはなかった大人な
色気を持つ「摩天楼」でライヴの雰囲気をガラッと変えたかと思えば、先ほどフェイクに
使われた「白いわがまま」をしっとりと歌い上げ、ここからライヴは後半戦。
さらにここから「レイメイ」で再度ギアを入れラストスパートを掛けると
「TOKYO DOPE」もとい「OSAKA DOPE」、そして本編ラストとなった
「SiX RAVENS」で「残すは渋谷公会堂です!カリスマたち、
一緒に“あの丘”を越えましょう」とメッセージを届けステージを後にした。
アンコールは「NATURAL BORN ERRORS」から。
そして、MCで「このツアー各地で言ってるけど、また帰ってきます!」
「せっかく思い出を作れたツアーだったので、その思い出を更新するために
帰ってきたいと思います!」と名残惜しそうに今回のツアーを
振り返りながらも、この先の未来へ想いを馳せた。
「まだまだ思い出作っていけますか!君たちを含む俺たちがカリスマ!!」と
この日三回目となる「Wake up CHARISMA!!」を投下し、
「もう三回目だよ!」とメンバーでさえも苦笑いする中最後の力を振り絞る。
そして、アンコールラストとなる「僕らの未来図」をフロアに届け、
彼らの初めてのワンマンツアー地方公演は幕を閉じた。
――大阪に帰ってくるたびにいつも思うことがあるんです。
とひとりステージに残った竜城詩季がおもむろに口を開いた。
「俺は夢を掴むために五年前に東京に出たんです。それから大阪に帰ってくるたびに、
果たして俺は当時の自分に胸を張って東京で成功しているといえるのか?って。
でも、今なら間違いなく“うん”って言えると思います。それは、
(カリスマの)みんなのおかげです。2月22日、渋谷公会堂でお会いしましょう!」
と詩季自身の過去の葛藤を素直に言葉にしたシーンが印象的だった。
きっと五年前に彼自身が描いた未来図とは違った未来かもしれないが、
想像通りに行かないのが人生であり、人生の面白いところでもあるだろう。
そうやってBLVCKBERRYはこれからも想像もしない未来に向かって歩いて行くのだ。
その数年前には想像もつかなかった未来の終着点であり、この先の想像も
つかない未来への第一歩となる渋谷公会堂まであと11日だ。
※最後に付け加えておきたいのは詩季の無茶振りで予定にないダブルアンコールで
メンバーやプロデューサーである猟平までもステージに呼び込み、
この日四回目となる「Wake up CHARISMA!!」をプレイしたのは、
この日のハイライトであり、あの場にいた全ての人が笑顔になる出来事だった。
地方公演の最後を飾るにふさわしい、いかにも彼らしいサプライズだったし、
改めて彼のサービス精神には脱帽であった。
2023.2.22(水)
BLVCKBERRY 1st ONEMAN TOUR
「NATURAL BORN ERRORS」
GRAND FINAL
LINE CUBE SHIBUYA
- 渋 谷 公 会 堂 -
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